【温泉美人講座】美肌温泉に欠かせない主要な7つの泉質とおすすめの温泉地
温泉に行ったら「肌がつるつるに!」そんな思い出ありませんか。実は温泉にはいろいろな美容効果があります。つるつるになったり、ぷるぷるになったり、美容エッセンスがたっぷり詰まっています。泉質別に見る、美肌温泉の役割をご紹介します。
●クレンジングの役割をする温泉
「アルカリ性単純温泉」「炭酸水素塩泉」
●うるおう役割をする温泉「硫酸塩泉」
●ふたをする役割をする温泉「塩化物泉」
●デトックスの役割をする温泉「二酸化炭素泉」
それでは、1つずつ泉質の特徴を紹介します。
お肌にやさしいマイルドな「単純温泉」
単純温泉とは。おすすめな人は?
日本の温泉で最も多いと言われている単純温泉。
含有成分の合計が規定量に達しておらず、泉温が25度以上の為「温泉」に該当しています。
成分が薄いので、刺激も少なくマイルドです。肌質を選ばないので敏感肌でも安心のお肌にやさしい温泉です。赤ちゃんの温泉デビューにもおすすめ。アルカリ性の温泉は、肌の汚れを落とすクレンジング効果にも期待。
単純温泉を楽しめる温泉はどこ?
道後温泉/愛媛県、鬼怒川温泉/栃木県、箱根湯本温泉/神奈川県など
写真:道後温泉
お肌しっとり保湿保温の「塩化物泉」
塩化物泉とは。おすすめな人
溶存物質が1,000mg/kg以上あり、塩素イオンが20ミリバル%以上含まれていることを指します。
海水の成分によく似ているので、しょっぱい味がします。入浴すると皮膚に塩分が付着し、汗の蒸発を防ぐことから湯冷めしにくく、ほかほか保温効果があります。からだを芯から温めるため冷え性の方におすすめです。また肌表面を塩のベールでそっと包んでくれるので、湯上りはお肌がしっとりと保湿効果に期待出来ます。
塩化温泉を楽しめる温泉はどこ?
黄金崎不老不死温泉/青森県、熱海温泉/静岡県、有馬温泉/兵庫県など。
写真:黄金崎不老不死温泉
美白&リフトアップの「酸性泉」
酸性泉とは。おすすめな人は?
不要な角質を落としてくれるピーリング作用に期待が出来るので
くすみ・美白などにも効果的でアンチエイジング効果も期待出来ます。
肌のキメを整えたり、きゅっと引き締めるリフトアップ効果(収斂作用)は女性に人気です。
酸性度の高いお湯は刺激が強く、肌の弱い人は湯ただれを起こすこともありますので注意が必要です
酸性泉を楽しめる温泉はどこ?
酸ヶ湯温泉/青森県、草津温泉/群馬県、蔵王温泉/山形県など。
写真:草津温泉/群馬県
なめらかな温泉はまるで美容液「炭酸水素塩泉」
炭酸水素塩泉とは。おすすめな人は?
「美肌の湯」の代名詞です。
- カルシウム-炭酸水素塩泉とマグネシウム炭酸水素塩泉(旧:重炭酸土類泉)は、鎮静効果があり、リラックス効果に期待。
- ナトリウム炭酸水素塩泉(重曹泉)は古い角質をやわらかくして皮脂を乳化させて汚れを落とす、まるで石鹸のような役割をします。肌の表面をなめらかにスベスベになるのが特徴的。入浴後、皮膚からの水分の発刊が盛んになりさっぱりと清涼感が感じられます。
炭酸水素塩泉を楽しめる温泉はどこ?
星野温泉/長野県、嬉野温泉/佐賀県など。
うるうる肌になりたい「硫酸塩泉」
硫酸塩泉とは。おすすめな人は?
ぷるぷる肌が期待出来る硫酸塩泉は、含有成分により3つのタイプに分かれます。
- 硫化塩泉に含まれる「ナトリウム」は、お肌に水分を運びうるおい補給をする化粧水の働きがあります。コラーゲン生成のサポートが期待出来アンチエイジングの湯。
- 硫化塩泉に含まれる「カルシウム」は、鎮静作用は痒みを抑え、乾燥肌でも安心。肌の表面に付着する成分がしっとりとした湯上り肌をつくります。お肌の弾力効果に期待出来ハリアップ。
- 硫化塩泉に含まれる「マグネシウム」は、無色透明で、飲むと苦味があるのが特徴。美肌をサポートします。
硫酸塩泉を楽しめる温泉はどこ?
蔦温泉/青森県、伊香保温泉/群馬県、稲取温泉/静岡県、玉造温泉/島根県、黒川温泉/熊本県など。
写真:伊香保温泉/群馬県
話題沸騰の炭酸美容♪「二酸化炭素泉」
二酸化炭素泉とは。おすすめな人は?
炭酸ガスがお湯に溶けこみ、入浴すると肌が気泡に包まれ、全身に泡が着くのが特徴です。湯温が高くなると炭酸が気化してしまうため、湯温が低いのが一般的です。炭酸ガスは皮膚から吸収され、血管を拡張し、血液の循環をよくするので温度が低くても体があたたまります。毛穴から浸透した炭酸ガスは、皮膚の血行を促進することによって、皮膚の血流が通常時の3倍以上になると言われておりリンパの流れも促進され、むくみ解消、老廃物排出の促進作用も期待できます。
二酸化炭素泉を楽しめる温泉はどこ?
玉川温泉/秋田県、増富温泉/山梨県、湯谷温泉/岐阜県、長湯温泉/大分県など。
代謝促進に期待!「硫黄泉」
硫黄泉とは。おすすめな人は?
メラニン分解を促すため、しみ予防の湯・しみ抜きの湯と呼ばれています。
「硫黄泉」は2種類ありますが、私の大好きな匂いがするのは硫化水素型です。
- 「単純硫黄型」は空気に触れると成熟され黄白色や緑白色のイオウ沈殿物が出てきます。解毒・殺菌作用があります。エメラルドグリーンになりやすい温泉です。
- 「硫化水素型」はゆで卵のような匂いがする特徴があります。硫化水素ガスには毛細血管拡張作用があるので、血行促進が期待出来ます。また代謝が促進されることで便秘解消、デトックスなどが期待できます。アクセサリーなどの金属は、湯気に触れただけでも変色してしまうので注意が必要です。乳白色になりやすい温泉です。
硫黄泉を楽しめる温泉はどこ?
高湯温泉/福島県、万座温泉/群馬県、奈良田温泉/山梨県、紫尾温泉/鹿児島県など。
写真:高湯温泉/福島県
いかがでしたか
温泉と美肌が密接な関係だということがお分かり頂けたかと思います☆
ロケーションやネームバリュー、アクセスで旅先を選ぶだけでなく、「なりたい肌」に合わせて温泉をえらぶこともきっと楽しいと思います。