2020年温泉マークが変わる!? 温泉マークの3本線に隠された本当の意味とは?
こんにちは!温泉ソムリエeriです☆
去年のちょうど今頃、温泉業界や観光業界をにぎわせた【温泉マークが変わるかも!?問題】について、取り上げたいと思います。
愛着のある温泉マーク
このマークを見れば、日本人なら多くの人が【温泉】を意味するマークだと思いますよね。私も“温泉マークはこれだ”という認識で生きて来たから、逆にこれを見て温泉以外何も思い浮かびません。
しかし、海外の人からは『温かい料理』に見えてしまうことがあったそうです。
2020年に開催の東京オリンピック・パラリンピックに向け、経済産業省では温泉マークの見直しが検討されていました。
新しい温泉マークとして案が上がったのは
そこで、新しい温泉マークとして上がった案がこちら。(右側)
出典:http://www.meti.go.jp/main/60sec/2017/20170203001.html
なるほど、確かにこれだと『温泉に入浴している姿』から海外の方にも広く親しまれそうです。
実際に、日本人と外国人に調査したところ、日本人の63%が「左がわかりやすい」と回答した一方で、外国人は71%が「右がわかりやすい」と回答したそうです。
【温泉マークが変わるかも!?問題】の結末
私たちが慣れ親しんだ3本線の温泉マーク、これは日本の文化。なくなってしまうのは悲しい!
しかし、日本の誇りである温泉を海外の方にも楽しんでもらいたい!
この気持ちがきっと生み出したんでしょう。
結末は、『現行の温泉マークを残しつつ、状況に応じて選択できるようにしました。』とのことでした。
ふう・・・温泉好きのみなさん、一安心ですね^^
[sanko href=”http://www.meti.go.jp/main/60sec/2017/20170203001.html” title=”温泉マークは選択制” site=”経済産業省”]
ところで、温泉マークってなぜ3本線?と疑問に思ったことはありませんか?
温泉マークの3本線には意味がある!?
温泉マークの線は、蒸気の意味があるとされています。あったか〜い温泉から出る湯気ですね。うんうんわかります☆
そしてこの3本の意味は、調べてみると色々な意味がありました。
3本の線は、旅館に着いたら3回温泉に入ろう!説。
3本線は、旅館に着いてチェックアウトをするまでに3回入りましょう!という説です。
[box class=””]1度目:宿到着後、身体を温める
2度目:夕食後、寝る前にゆっくり浸かる
3度目:起きてサッと朝風呂へ。[/box]
あー、確かにな!と思いますよね。私も普段このペースで入浴しています。(お気に入りの温泉は回数が増えていきますが 笑)
温泉は入りすぎてものぼせて転倒してしまうなど、身体にいい影響はありませんので、ほどほどのペースで入浴しましょう!
というメッセージなのかもしれません。
3本の線の長さが、入浴時間を表してる!説。
3本の湯気を表す線が、左から【中・長・短】と長さに差があることから、
[box class=””]1回目の入浴:5分
2回目の入浴:8分
3回目の入浴:3分[/box]
ではないかという説があります。
これはとても理にかなっていて、ちょうど5分→8分→3分は40度の温泉に浸かって深部体温を1度上げるための入浴法なのです!!
(詳しい記事はこちらで)
紹介した2つの説は“後から意味を付けたのでは?”という疑問視もあるようですが、いずれにしてもこの3本線のおかげで「入浴回数は3回まで」「入浴時間は5分→8分→3分」と温泉に浸かる前に思い出してもらえるなら、それはそれでいい気がしちゃいますよね。
後付けでも意味を考えてくれた人、ありがとうございます。です☆
温泉マークの発祥は群馬県 磯部温泉!
私たちにとって、とてもなじみのある温泉マーク、実は群馬県磯部温泉が発祥ではないかとされています。
その、磯部温泉にはこんな記念碑が建っているんです☆その名も「日本温泉マーク発祥の記念碑」。
出典:jalan.net
磯部温泉が位置する安中市ホームページによると、
万治4年(1661)、付近の農民の土地争いに決着を付けるため評決文「上野国碓氷郡上磯部村と中野谷村就野論裁断之覚」が、江戸幕府から出されました。その添付図には磯部温泉を記した温泉マークが2つ描かれていたのです。専門家が調査した結果、この温泉マークは日本で使われた最古のものと判明。こうして磯部温泉は温泉マーク発祥の地となりました。
とのことでした☆
2月22日は、温泉マークの日!
そして、温泉マーク発祥の地として磯部温泉は日本記念日協会に「温泉マークの日」を申請しました。
日付は、2月22日。温泉の湯気を「2」に見立てており制定されました。
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いかがでしたか?
温泉マークが現行のまま使えるようになったことも、また外国人の方にも広く親しまれるよう新マークが採用されたことも、何はともあれうれしく思います。
2020年に向けて、東京だけではなく日本にあるすばらしい温泉ひとつひとつにインバウンドの方々が目を向け、潤いをもたらしてくれるといいですね。